ベーチェット病とは

ベーチェット病は、口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状の4つの症状を主症状とする慢性再発性の全身性炎症性疾患です。ベーチェット病は1972年当時の厚生省がもっとも早く難病に指定した疾患で、以来、研究班が組織され、病因、病態について探求されてきましたが、未だに原因は不明です。4つの主症状が全て現れた場合「完全型ベーチェット病」、主症状のうち3つまたは主症状2つ+副症状のうち2つまたは眼病変を含む主症状2つと副症状2つを示したものを「不全型ベーチェット病」と言います。

主症状

◆眼症状:ぶどう膜(虹彩、毛様体、脈絡膜)に炎症を起こす。強い炎症の場合前房蓄膿が出る事がある。
◆再発性口腔粘膜のアフタ性潰瘍:有痛性の口内炎の事。口腔粘膜から舌、のどの方まで出来ることもある。
◆外陰部症状:外陰部(陰茎、陰嚢、大陰唇など)に深くえぐれたような潰瘍が出来る。
◆皮膚症状:結節性紅班、血栓性静脈炎、毛嚢炎様皮疹が合併する。


副症状

◆関節症状:非びらん性、非対称性の関節炎を来たし、主に膝などの大きな関節に腫れや痛みが現れる
◆副睾丸炎(男性):頻度が高く、特徴的症状として挙げられている。
◆消化器病変:腹痛、下痢、血便、大腸潰瘍をきたす。病変は回盲部に多い事が知られている。
◆血管病変:血管に炎症や瘤が出来る。血管狭窄等も起こるため、その血管が血液を運んでいる部位に影響が出たり動脈瘤などが破裂して重篤な症状になることもある。
◆神経病変:脳神経の巣症状、髄膜炎からから精神症状、はたまた末梢神経障害まで様々な病変がおき激しい頭痛、嘔吐などの他に、炎症の起こった場所によって運動麻痺、精神症状、意識消失等の症状が起こることもある。